CANVAS Hair Group


ここでは、
一人で独立した場合のオープンの準備と、
スモールサロンフランチャイズでのオープン準備がどのようなものか順番に見ていきましょう。
実際にお店の運営をしたからわかるノウハウは、ここでも活きてきます。ぜひ開業の際の参考にしてください。


不動産契約時に確認が必要な事項

借りる店舗の決定は、開業の際の第一の関門となります。
まずは理想をハッキリとさせ、理想の物件を探すまででクタクタですが、
見つかれば今度は契約内容の精査が必要です。

多くの場合、店舗物件を借りるのは初めてだと思いますが、個人宅と比べて入退去条件に違いがあります。

店舗物件の金銭トラブルは、桁が個人宅とは一つ変わってしまいますので、
退去の際もしくは契約途中でのトラブルにならないよう、更新料などもしっかりと最初に確認しましょう。

必ず確認が必要なのは、退去時の原状回復の条項です。
美容院の場合、工事や大型設備の搬入がありますので、店舗拡大移転の際などに思わぬ金額を請求される場合があります。
基本的には交渉が可能ですので、しっかりと話し合いましょう。

例えば、当社の直営サロンを一つ例にとると、
穴を開けようが壁を塗ろうが、基本的に退去費用は不要という契約になっています。
ここはテナントの家主さんによって180度回答が変わりますので、

「どこまで回復するか」を必ず確認しましょう。


設備

電気・水道・ガス

まずは電気、水道、ガスなどのアナログインフラを整える必要があります。
この辺りは、個人宅の引越しと同様、電話をかけて立会い工事が必要なら日程の調整などが必要です。


・チェックポイント

冬に暖房とストーブをフル稼働でドライヤーの同時使用をすると、一般的な電気容量だとすぐにブレーカーが落ちてしまいます。
施術中にブレーカーが落ちると、お客様に不安を与えてしまいます。

最低でも50アンペアくらいの契約が必要です。
この辺りもしっかりとチェックしましょう。


電話・インターネット

サロンには未だに電話予約がたくさん来ます。固定電話は不要かも知れませんが、
専用の電話番号(アプリで050から始まる番号を取得できます)は必要です。
さらに、お店で使用するwifiも必要です。

・チェックポイント
古いスマホを一つ用意してデータ無制限の格安SIMを契約し、テザリングで常時電波を共有すれば、
その一台で電話もまとめて使用できますのでコスパが良く、便利です。


音楽など

人気のサロンになるには、目に見えない物の準備もたくさん必要です。
音源はどこから流すのか、スピーカーはどうするのか。
映像をながすのか、タブレットで雑誌を読み放題のサロンも多いですね。

・チェックポイント
Youtubeやサブスク音楽アプリ等をお店で流すのは、実は禁止されています。


ドリンクなど

待ち時間には飲み物も提供しますか?

プライベートサロンでは、一人ずつにコーヒーを店内で淹れる事も可能です。
キャンバスの直営サロンでは、こだわった紅茶やコーヒーをティーパックではなく、
カフェと同じような手順で作り、提供しています。
少し面倒ですが、お客様に高級感や特別感を感じてもらうには、コストパフォーマンスがとても良いです。


オープン準備を頭の中でするときは、こういう細かい事はなんとなくその時が来たら対応しよう、
とスルーしがちですがしっかりと考えておきましょう。


インテリア

自分好みのアイテムを置きたいと考えていると思いますので、
内装のアイテム選びはそれほど苦では無いかもしれません。

掃除道具や、傘立て、ゴミ箱、雑貨、雑誌など、やり出すとキリがないので、コンセプトをしっかり持って選定していきましょう。


シャンプー台、セット面

シャンプー台やセット面は、インターネットで購入される方がほとんどかと思います。


大型機器を手配するときには、必ずお店の工事をする業者さんにも日程などを相談することが大事です。
組み立てが必要な場合、内装業者さんにも手伝ってもらうことがあるので、
必ず打ち合わせをしておきましょう。


営業に必要なもの

会計時のレジはもはや不必要だとは思いますが、
カード決済の端末(スクエア、Airペイ等)
PayPay等は無料ですぐに準備ができます。

その他にもカルテの内容や、ショップカードのデザインなども決める必要があります。
オープンチラシや名刺などは、デザインも印刷もオンラインで完結することができます。

テンプレートを選ぶだけで作成できるサイトなら1000円程度から作成ができます。
デザイナーに依頼をしても3〜5万円くらいで作成してもらえます。


最初から全てを揃えない事が大事?

どれほど念入りに準備をしても、多くの場合開店後にあれが足りない、これが足りない、という状況になります。

最初に完璧に全てを揃えるのは難しいですので、
開店後1〜2ヶ月で全てが揃う様なイメージで進めると良いでしょう。

キャンバスのスモールサロンフランチャイズの場合、
FCオーナー様には、打ち合わせ時にイメージや理想を私たちに伝えていただきます。
進捗は逐一報告しますので、ある意味監督のようなイメージでも良いかもしれません。

面倒な開店の準備は私たちが行います。

大事なことは、開店後です。
オーナー様の活躍の場はそれからですので、それまでの事は私たちにお任せください。