CANVAS Hair Group

美容所登録について

美容室を開業するときには、事前に保健所に届けを出して、営業許可をもらわなければなりません。
お店の設備や備品などの検査があるので、その基準を満たすように内装や設備を整えておく必要があります。


保健所の検査を受けるのは、営業開始直前です。
全ての準備が整いお客様を出迎える準備が終わった後、営業開始前の最後の作業になります。

日程的には大体1〜2週間程度ですが、この期間は検査日の日程次第です。

検査の準備に1日、検査に1時間、検査証の完成に3日、といった所です。


準備するもの一覧

バット2個
ラベルシール
蓋付きゴミ箱2個
救急箱
エタノール
メスシリンダー2個
逆性石鹸

ラベルシールはバットの消毒、未消毒を分ける用です。
救急箱には傷薬、絆創膏、包帯、消毒液が必要です。
メスシリンダーと逆性石鹸ですが、アマゾンで購入可能です。(詳細は下記)

オンライン上にはたくさんの情報がありますが、買う必要があるのはこのくらいです。
全てダイソーとアマゾンで完結します。

地域によっては必要なものが一つ二つ増えたりしますが、
上記があれば基本的には大丈夫で、追加分は保健所で聞けば教えてくれます。
その際も必要なものはアマゾン等ですぐに揃うものばかりです。

バット

STEP1.検査の準備

工事がはじまる前に、開業場所の管轄の保健所に事前相談をします。
地域によってサロンの設備基準も違うので、必ず着工前に平面図などを見せて、問題がないか確認してもらいましょう。


STEP2.開設届の提出

オープンの2週間前を目安に、開設届や施設の図面(詳細下記)などを提出します。
後日おこなう立入検査の日程調節なども、保健所の方と進めます。

※このタイミングで、
下記の”保健所に届けるもの一覧”(開設届、平面図、免許、診断書、検査料)
が必要になります。


STEP3.立入検査の実施

保健所の方がサロンを訪問し、構造や設備など基準をクリアしているかどうか確認してもらいます。
待合室には仕切りが必要ですが、大型の観葉植物など、簡単に動かせないものであればそれが仕切りと認められます。


STEP4.承認・開業

もし問題がなければ、2~3日ほどで営業許可がおりるのが一般的です。


保健所に届けるもの一覧

(上記STEP2の段階で必要)


・ 開設届 (神奈川県の例はこちら
・ 施設の平面図(手書きOKです)
・ 理美容師免許(原本)
・ 結核等の健康診断書(2〜4000円、病院)
・ 検査手数料(15,000〜20,000円くらい)

開設届は「美容所 開設届 市」など検索で出てきますので印刷して記入すれば良いですが、
管轄の保健所でも用紙を貰えますので、
一度出向いて用紙をもらい、注意点などを聞くのが良いかと思います。



設備の点で気になるのは、床と壁の材質、明るさの基準、換気の基準です。

見たことのない単位で指定されている為、はじめて検査を受ける場合は不安ですが、
明るさの基準は、普通のサロンワークで暗くないと思う明るさなら問題なく、換気も換気扇があれば大丈夫です。

床の材質ですが、もしコンクリートでは無かったとしても、
クッションフロアマットなどをネットで買えば問題ないでしょう。

安いものなら
6畳分の広さ(約11平米=大体1席分)
で20000円くらいで買うことができます。


キャンバスのフランチャイズの場合、内装にそもそも美容所登録の基準を満たした物件だけを選びますが、

もし自分で選んだ物件で内装工事が必要な場合は、自分で保健所の方に説明を聞き、発注内容を正確に把握する必要があるかも知れません。
しかし基本的に基準を満たせば問題なく検査は完了します。

管理美容師免許はあれば良いですが、なければすぐには不要です。
スタッフを雇うのに必要ですので開業1年以内に時間とお金に余裕を見つけて取得するのを目標にしましょう。


施設の平面図は、この様な感じです。
自分で寸法を図り、手書きでも大丈夫です。


平米の出し方は、縦と横の長さを掛け算すれば出てきます。

例えば上記の例では、
作業場面積5m×5.5mで27.5m2。
左下の待合所5m2は、
2m×2.5m=5 と言う事で5m2となっています。

もしくは不動産屋で図面をもらい、そこに直接記入しても良いでしょう。
広さ、換気扇の場所、消毒設備をどこに置くか、手洗い設備、ゴミ箱の場所などが記載されていれば基本的に大丈夫です。


よく分からないもの

・逆性石鹸
・メスシリンダー

用紙を見た際に、ん?これは?と思うものがいくつかあります。
その一つが消毒設備です。
基本的には薬局で揃います
簡単に手に入る逆性石鹸は「オスバンs」という商品名です。1000円程度で購入できます。

もうひとつは、メスシリンダーです。見慣れませんが、ポリ製でしたらAmazonやモノタロウで1000円以下で購入できます。
二つ必要ですが、50mlと250mlで大丈夫です。


保健所への美容所登録は、事前準備があれば怖くない

必要なものは全てすぐに揃うので、
【よく分からない】だけで【難しい】わけではありません。

保健所の方は審査官ではありませんので、ある程度調べた上で、ざっくばらんに
「何を買えば(準備すれば)良いのか教えて下さい」と聞けばその場で教えてくれます。

当社の直営サロン一店舗目の保健所登録の際は
その様にして検査証明を取得しましたし、
その後もわからない事が出た場合は直接保健所の方に尋ねています。


キャンバスのスモールサロンフランチャイズの場合

美容所の登録名義はFCオーナー様の名義になります。

開設届や平面図等の書類作成の準備は全てこちらで行うことも出来ますので、
実質的には書類を持っていってもらい、検査に立ち会っていただくだけで大丈夫です。

独立を考える時、例えば保健所の登録のように、
「頭のリソースを持っていかれるが、売上には関係しない作業」
がたくさんあります。

そのような仕事は任せられるなら任せてしまい、分業の意識をもってひとつずつこなしていきましょう。